中3 東北コース

中三学年旅行 東北震災研修

 このコースでは、東日本大震災からちょうど1年7ヶ月後の、宮古(10/11宿泊)・大槌・釜石(10/12宿泊)を中心とした陸中地方を回りました。
 1日目、田老地区では田老観光ホテルの社長から貴重なヴィデオ映像とお話を見聞きすることができ、また地元の語り部の方々の体験談を、防潮堤の上で拝聴することができました。また三陸鉄道の方からは、実際に乗車しながら、迅速な復興への足取りについて説明を聞くことができました。途中、トンネルが多かったので、聞き取りにくいところができてしまい、残念でした。
 2日目には各自ボランティア活動(「菜の花プロジェクト」・NPO吉里吉里国での「枝拾い」など)に参加したり、バスを利用して近隣をめぐったりしながら、鵜住居の宝来館に宿泊しました。宝来館到着後には、夕食を挟んでその前後に、地元長老からの経験談、麻布OBで現在釜石市副市長の嶋田氏による、震災後の地方行政を巡る話と質疑、さらには宝来館の女将の、津波からの貴重な生還の話などなどを、直接聞くことができました。
 最終日には、釜石市内で東大海洋研の見学・震災「瓦礫」処理場の見学・仮設店舗で新巻鮭を作る作業や磯の味の試食などを、それぞれが分かれて体験しました。
 二白三日という時間の中に、これでもかと〈体験〉を押し詰めた感のある研修旅行でしたが、このコースこそ、〈体験〉することを旨とする麻布の学年行事の原点に立ち返るものだったとは、松元さんの感想でした。さらにこのような強行軍の中でも、2日目の午後には、鵜住居で一時間程度の散策タイムが、松元さんの肝煎りで儲けられ、生徒たちは思い思いの場所を自分のペースで歩き回り、廃墟の中で揺れるススキやコスモスを眺めていました。
 今回の行事は、生徒たち43名にとって、ただ予定に押し流されるだけではない主体的な経験を、地元に生きる方々と共にさせていただく貴重な機会となりました。今後の生き方の中に、東北というエレメンツが含まれてくることを祈りたいと存じます。最後になりましたが、様々な方々のご協力・ご尽力に感謝いたしたく、御礼を申し上げます。(文責・中島克治)
 

2日目に宿泊した宝来館の前で。

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