古賀稔彦氏 講演会内容(1月19日開催)

 講演会は、午後一時から生徒・保護者・教職員らでいっぱいの大視聴覚教室で行われた。凛々しい胴衣姿で古賀さんが登場すると、盛大な拍手が沸き起こった。
 まずは古賀さんのバルセロナオリンピックでの活躍を中心としたビデオを見る。次に古賀さんから「人生の教科書」と題しての講演が始まった。内容は、よく自分が「天才」といわれるけれども、幼少の時代は体も弱く、両親の希望もあって女の子のように育てられていたこと、したがって生まれつきの天才という人はいないのだ、という話から始まった。さらに柔道と出会うなかで、自分で目標を持つことによって一見苦しい練習も楽しくなってくること、人間はみなプライドがあるので、人から命令されるとなんでも嫌々になってしまうのだと語った。そして初めてのソウルオリンピックで味わった周囲の期待と挫折、そのときに自分は「ひとりで柔道をやっているんじゃない」と気づき、自分を支えてくれる人を悲しませないためにも頑張ろうと次のオリンピックを目指したこと、その意味で気力・体力共に充実していたバルセロナでは、後輩の吉田選手との練習中に大きな怪我をしてしまったとはいえ優勝できたことを話していただいた。古賀さんは、このような人生の中で、「ピンチのときこそ最大の成長のチャンスで、ピンチになったことを人のせいにして逃げてはならない」という教訓を得たということだった。
 約一時間ほどの講演の後、聴衆からの質問を受け、最後に古賀さんの技を披露していただいた。本校柔道部の諸君を相手に、巴投げ、一本背負いが決まると、会場からはため息と共に拍手が起こった。さらに本校の生徒達の得意技をさらに磨くためのワンポイントアドバイスもいただいた。このようにオリンピックチャンピオンならではの重みある言葉とすばらしい技がともに楽しめたとても充実した講演会であった。

 

身振り豊かに話す古賀氏 組み手の実演を披露する古賀氏