進路ガイダンス99

 麻布高校の2年と3年の理科・社会(地歴・公民)・数学のカリキュラムは、大幅な選択制を取り入れています。これは生徒の多様なニーズに応えるものですが、逆にあまりにも選択の自由度が大きいため、かえってとまどう生徒がいることも事実です。また、この高2・高3で選択した科目が、将来、大学で何を学ぶか、またさらに自分がどういう職業に就くかということにも密接にからんでいます。
 そこで進路指導部は、毎年、高2・高3の選択制度についての説明を高1、高2に対して行う11月に合わせて、「進路ガイダンス」を行っています。この進路ガイダンスは、実社会の中堅で活躍している若いOBに、麻布での生活や自分が現在行っている仕事について話してもらい、生徒諸君に少しでも自分の将来のことを考えるときのヒントが得られればという趣旨で始めました。

(1) 第1回目(1999年11月6日(土))

 今年(1999年)の進路ガイダンスの第1回目は、11月6日(土)の午後、小視聴覚室に文系のOBを招いて行われました。

 まず、大西啓之氏(1982年卒業、一橋大学社会科学部から国民金融公庫を経て、現在日本実業出版社でおもにビジネス書や実用書の編集)から、麻布での生活を振り返り、同級生や彼がつきあっていた女性との関係で、どう自分が進路を考えてきたか、また当時考えた自分の生き方と実際の状況の話がありました。
 次に、遠藤宣彦氏(1982年卒業、東京大学法学部から郵政省に入省。そこで様々な役目を経験し、現在大臣官房財務部情報システム課)からは、自分の高校生から大学生を時代を振り返り、人知れず苦労した話、また現在の仕事の話がありました。
 最後に、宿輪純一氏(1982年卒業、慶応大学経済学部から富士銀行を経て、現在三和銀行決済業務部、大学講師も兼務)からは、麻布文化祭で記念Tシャツを売り始めた話や、仕事の話がありました。

 土曜日の午後、さらにPTA主催の「ファミリーコンサート」と重なってしまったのにもかかわらず、高1・高2の生徒を中心に、80名ほどの生徒が集まり、熱心にOBの話を聞いていました。また話をしたOBも、母校で後輩に対しての講演という気楽さか、リアルな、またオフレコの話も飛びだし、会場を沸かせていました。一通りの話が終わった後も、生徒たちはOB諸氏を取り囲み、さらに細かくいろいろと質問をしていました。

大西 啓之氏  遠藤 宣彦氏 宿輪 純一氏

(2) 第2回目(1999年11月20日(土))

 第2回目の進路ガイダンスは20日(土)に、理系のOB3名を招いて行いました。

 一番目は後藤龍一郎氏(1990年卒業、早稲田大学応用物理学科から旭硝子)です。いま携わっているCD/DVDの読みとりの光学製品の開発について、OHPを用いたり、実際にレーザー光線で実験をしたりしながらの説明でした。
 二番目は池上恭司氏(1981年卒業、筑波大学医学専門学部から豊和病院内科部長、ほかに青少年健康センター、丸の内クリニックで医師として、また理化学研究所の研究員)です。現場からの具体的な話、例えば精神医学、大脳生理学、心理学、カウンセリングなどの話がありました。
 三番目は長谷山純氏(1974年卒業、早稲田大学建築学科から現在建築設計事務所を開いている)です。スライドを混ぜながら、建築とは何かという話がありました。

 今回も、のべ100名近い生徒が集まり、熱心にOBの話を聞いていました。また、前回のように一通りの話が終わった後も、生徒たちはOB諸氏を取り囲み、さらに細かくいろいろと質問をしていました。

後藤 龍一郎氏 池上 恭司氏 長谷山 純氏