麻布文庫
16「戦時下麻布生のオーラルヒストリー」
大江洋代
創立120周年記念となった2015年は、戦後70年の年でもありました。そして、タイムリーにも刊行されたのが、この麻布文庫です。この文庫のやや長いサブタイトルを紹介すると、「1937〜1949 −麻布とはどのような学校か 現在と未来の麻布生へ−」です。「1937〜1949」とは、1937年の入学者から1949年の卒業者であった16名の麻布生への聴き取り調査であることを示しています。旧制中学であった頃の入試のことや、戦時下においても麻布らしさがあったことなどが語られ、まさに「現在と未来の麻布生へ」のメッセセージとなっています。著者は、学園の元社会科講師であり、大学講師をなさりつつ、学園史資料室の仕事をお手伝いくださっています。
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