著者は、韓国に生まれ、日本で育ち、学び、カナダで仕事をするという人生を歩んだ。その経歴は、民族や国家というものに、ちょっと距離をおいて冷静にみつめる眼差しを生むことになる。
本書は、民族差別、国家の機能、新しい歴史教科書、マルクス主義、パレスチナ問題など、幅広いテーマで問題提起をしている。
なお、著者は、1965年の麻布高校卒業生である。