麻布文庫9
田邊 肇
いきあたり ばったり
−僕と「麻布の自由」の物語−
著者は、長年(1974〜1996年)麻布学園の理事をつとめ、「麻布の自由」の内実を経営者サイドからみつめてきた人物。また自らの旧制麻布中学校在学経験(1935年4年終了)もふまえて、麻布110年の歴史を、新たな視点で振り返ったのが本書である。学園の正史である『麻布学園の一〇〇年』とは違った独自の視点での切り口で、「麻布の自由」に迫っている。
なお、囲み記事に、過去現在を自由に往復する随想を述べた「カコミT」と、「先の大戦」を自らの従軍経験から振り返る「カコミU」がある。